宗像大社,浜宮
宗像大社浜宮は境内全体が貝塚であると言われています。毎年5月に浜宮祭が行われています。
浜宮は住宅地の中にあります。参拝される際は近隣住民の迷惑にならないよう注意しましょう。
浜宮貝塚から出土した出土品
浜宮貝塚で出土した土器や、その他の出土品は宗像大社の横に建てられた海の道むなかた館に展示されています。そこに展示されている展示物をいくつかご紹介します。
土師器(はじき)
古墳時代の土器には土師器と須恵器の2種類があります。土師器は野焼きで作られ、用途としては煮炊きや食器に使われたと言われています。
須恵器
須恵器は窯で1000度以上で焼かれ、用途としては貯蔵や配膳に使われたと言われています。
須恵器窯(すえきがま)
宗像市須恵地区は須恵器を焼いた窯が多く発見されているので須恵という地名になったのでは?とも言われています。
滑石製紡錘車
紡錘車とは織物の繊維を紡ぐために用いられた道具です。紡錘車の存在は織物の普及を示すもので日本に伝わったのは弥生時代と言われています。
むなかた歴史クラブによる
浜宮貝塚の調査
宗像市神湊1260番地周辺を中心に東西約220m、南北約160mの範囲に展開すると推定される古墳時代の貝塚です。昭和46年に発掘調査が行われ、土器、鉄製ヤス、漁労具、貝殻などの出土が知られていましたが長らく出土物などはどこに保管されているか不明でした。ところが平成28年度に市が当時の発掘関係者から出土遺物等の寄贈を受けたたため平成29年に再整理を行うことができました。結果、浜宮貝塚が沖ノ島祭祀(岩陰祭祀)と並行期の海村集落であることが判明し世界遺産との関連が想定される重要遺跡です。
解説文出典:むなかた歴史クラブ
浜宮貝塚は浜宮がある場所だけかと思っていたらかなり広範囲にわたる貝塚だったみたいですね。浜宮貝塚の推定範囲、発掘調査個所の特定はすごく参考になりました。
むなかた歴史クラブとは?
むなかた歴史クラブについて調べてみました。海の道むなかた館が主催している歴史研究会のようです。2019年10月06日には、浜宮貝塚の住居跡にて遺跡発掘作業をされてます。
令和になった現在でもたくさんの土器や貝殻が出土しているというレポートを見てびっくりしました。こういう場所はこれからも大切に保護していってもらいたいですね。むなかた歴史クラブに参加された宗像高校・歴史研究会のみなさんの記事はこちらです。
宗像大社,浜宮,アクセス
宗像大社,五月宮(皐月宮)
浜宮祭と同じ日に五月祭が五月宮にて行われています。現在,皐月宮の看板は無くなっています。完全に跡地ですが祭壇は綺麗に維持されています。