歴史 History

現在は立ち入り禁止区域「東郷高塚古墳」

宗像にある「東郷高塚古墳」に行ってきました

今では「イノシシ,マムシ」が出没するので
立ち入り禁止になっています

中には入れませんが、外観だけでも
かなりの大きさの古墳だったことが分かります

訪問日:2019年03月27日

日の里団地の北側一体を占める地域は
かつて「高塚」と呼ばれ
古墳があることは知られていたようです

旧宗像郷土館には東郷5号墳のそばで出土した
弥生時代の銅戈が展示してあったそうです

昭和41年にはじまる日の里団地の開発では
前方後円墳を含む3つの古墳が保存されることになり
「古墳公園」として今日にいたっています

昭和61年にはじまる発掘調査では
前方後円墳の埋葬施設は盗掘をうけていたため
副葬品はありませんでしたが
割竹形木棺をくるんだ粘土槨や
排水施設の構造を知ることが出来ました

埋葬施設の堀込みから大形の二重口緑壺が出土し
古墳の裾から埴輪や土師器が出ています

埴輪は古墳をつくったときに
墳丘の上に立て並べていたものです。

公園を含む地域は弥生時代には
住居や貯蔵穴がつくられ
次の古墳時代には古墳がつくられていました

さらに、鎌倉時代になると
火葬場として利用されていたこともわかりました

この古墳は、宗像地域で最初につくられた
前方後円墳であり、沖ノ島祭祀のはじまりを
解明するうえで欠くことのできない古墳です

東郷高塚古墳は「前方後円墳」という形をしています

外提を除いた墳丘の全長は64.4mあり
宗像市内の古墳では最大のものです

後円部には、死者を埋葬した割竹形木棺を
粘土でくるんだ粘土槨と呼ばれる施設があります

この古墳には大きな古墳にしか見られない
外提とよばれる半円形の土塁を
後円部の周りに巡らしており
沖ノ島祭祀がはじまる有力者の墳墓
として注目されています

古墳の保存

現在この古墳は、日の里団地が誕生する前の
原風景ともいえる雑木林のなかに
3基の円墳とともに残されています

昭和41年から始まった日の里団地の開発では
かろうじて古墳を保存することが出来ました

当時は今のように文化財保護行政の体制が整っておらず
開発はやむを得ない状況でしたが
当関係者の努力と文化財への思いが実った結果
日の里12号公園内に残されることになりました

発掘調査

宗像市教育委員会では昭和61年度から3年間
内部主体や墳丘の形を正確に知るための
発掘調査を行いました

主体部は残念ながら中世に大きく盗掘され
期待された銅鏡などの副葬品は見つかりませんでした

ところが、盗掘された穴にたまっていた土砂を
ふるいにかけてみると、青緑色に輝くヒスイ製勾玉など
盗掘の手をまぬがれた遺跡が見つかりました

また、遺体のおさめられた木棺は
すでに腐敗していましたが
その痕跡から長さを復元すると5.4mありました

これは北部九州最大級のもので
ここに眠る人物は玄海灘沿岸部の
有力豪族のひとりであったと考えられます

沖ノ島祭祀遺跡と東郷高塚古墳

神湊から約60m沖合に位置する
玄界灘に浮かぶ絶海の孤島「沖ノ島」は
銅鏡や金製指輪など豪華な品々が
発見された祭祀遺跡です

約8万点におよぶ奉献品は
すべて国宝に指定されています

4世紀後半から9世紀末にかけ
ヤマト王権が朝鮮半島への航海の安全を祈願し
大規模な祭りを行った遺跡と考えられています

この国家的祭祀には
大陸への航海を得意とした
宗像の豪族が深く関わっていました

古墳の規模や主体部の構造からも
東郷高塚古墳に眠る人物は
沖ノ島祭祀の開始期にこの地域で活躍した
有力者であったとされています

東郷高塚古墳・データ

  • 所在地:福岡県宗像市日の里3丁目4-17
    (日の里12号公園内)
  • 時代:古墳時代前期
    (4世紀後半・約1650年前)
  • 墳形:前方後円墳
全長 64.4m
後円部直径 38.9m
括れ部幅 22m
前方部高さ 5.3m

東郷高塚古墳・アクセス

参考資料

海の道むなかた館・配布資料

海の道むなかた館・お問い合わせ

住所 宗像市深田588
電話 0940-62-2600
開館時間 9時~18時
休館日 月曜日
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